公示目前、支持固めに力 福島選挙区の各陣営
通常国会閉会後で初めての週末となった29日、第23回参院選・福島選挙区(改選数1)に立候補を予定する6人や政党・政治団体は7月4日の公示を目前にして活動を一気に加速させた。東京から戻った現職2人は地元を中心に団体回りや集会出席など支持拡大に躍起、新人4人も知名度と勢力拡大に向け戦略の詰めを急いだ。福島選挙区は東日本大震災の復興と与党の経済政策が争点となるとみられ、被災地の将来像が不透明な中で各陣営の主張の明確さが問われる。
民主党現職の金子恵美氏(47)は日中、あいさつ回りをこなし、夜は連合福島関連の会合に相次いで出席。被災者支援策の強化や安倍政権の経済政策が県民生活に及ぼす「弊害」を指摘して支持固めを急いだ。
自民党現職の森雅子氏(48)は朝、同党の比例代表候補予定者の応援で福島市入りし、被災世帯の子育て環境充実など自身の政策も訴えて支持拡大を図った。
共産党新人の政党役員岩渕友氏(36)は二本松、白河両市で演説会を開き、原発政策など政権批判を展開。政見放送収録の打ち合わせも進めた。
社民党新人の政党役員遠藤陽子氏(63)は喜多方市で集会に臨んだ。県連は選対本部役員会を開き、原発廃炉を訴える政策を柱に据えて支持拡大を目指す方針を確認した。
諸派新人の元会社員酒井秀光氏(45)は県南地域を中心にあいさつ回り。諸派新人の元会社役員杉内一成氏(80)は公示に向けた準備に追われた。
(2013年6月30日 福島民友参院選ニュース)
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