「政策」冷静に見極め 初の週末、見守る被災者
参院選公示後初の週末となった6日、福島選挙区の6候補は有権者が多い福島、郡山、いわき各市を中心に選挙カーを走らせた。党幹部の大物も相次ぎ来県、訴えを聞く有権者で人だかりができた。「県民の命と暮らしを守る」。有権者の心に復興への決意、政策を届けようと、熱く訴えた候補者たち。震災後の2年余りで復興が進まない現実を直視する被災者は「いろいろな話を聞きたい」と、熱を帯びた訴えとは裏腹に政策を冷静に見極めていた。
6候補のうち、週末の遊説を有権者が多い都市部で展開する2候補は郡山市を中心に遊説した。このうちの1人は原発事故被災者が避難する同市の仮設住宅で街頭演説。「原発事故は収束していない。福島の声を示す選挙にしてほしい」。いまだに避難を余儀なくされている有権者に訴えた。
この候補は、都市部を遊説する一方、同市などの仮設住宅も訪問。「震災、原発事故を経験した福島から命と暮らしが大切にされる政治を」と支持を求めた。
(2013年7月7日 福島民友参院選ニュース)
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