坂下町長選「終盤の情勢」 新人2氏、一騎打ち展開
前職の辞職に伴う会津坂下町長選は14日、16日の投票まであと2日に迫った。いずれも無所属の新人で、元町議会議長の斎藤文英候補(61)と、前町議の千葉親子候補(65)の2人が町を二分した一騎打ちを展開、互いにしのぎを削っている。
斎藤候補は「継承・創造・進化」をスローガンに、町の財政問題への対応や医療、福祉の充実、中心市街地活性化などの施策を掲げ、草の根の運動を展開。「総合的なビジョンを持ってまちづくりを進めたい」と強調しながら遊説に加え、町内7地区で個人演説会を開催するなど政策の浸透を図り、全域での支持の広がりを目指している。
千葉候補は「耳を傾ける町政の実現」を掲げ、次世代に負担を残さないための事業の見直し、財政の健全化、高齢者や子育て、放射能対策などの仕組みづくりの必要性を主張。町議4期、町福祉ボランティア連絡協議会長としての経験を踏まえ、女性の視点から地域で子どもを見守り育てるための政策などを訴え、支持拡大を図っている。
両陣営とも昨年3月の町議選の投票率が67.63%と過去最低だったことから、町長選での投票率を60〜70%台と想定。最終盤では、浮動票の激しい争奪戦が繰り広げられそうだ。
(2013年6月14日 福島民友・県内選挙ニュース)
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