「西会津町長選」終盤の情勢
21日投開票の西会津町長選は19日、運動期間が残すところあと2日となった。いずれも無所属で、元副町長の新人薄友喜候補(65)と再選を目指す現職伊藤勝候補(63)=1期=が町を二分した選挙戦を展開、支持拡大に最終盤までしのぎを削っている。
薄候補は、長年の行政経験で培った国や県とのパイプを使った特色あるまちづくりをアピール。若者の定住促進、子育て支援、地元産業の活性化、福祉施設の待機者解消などの施策を掲げ、町政の転換を訴える。「町民が主役の元気なまちづくりを進めたい」と強調しながら遊説を展開。地区単位での街頭演説も行い支持拡大を図っている。
伊藤候補は「みんなで創ろう元気な西会津」をスローガンに、地域経済の活性化や教育振興と人材育成、福祉・医療の充実などの政策を掲げ、遊説や街頭演説などを進める。豪雨災害や震災からの復旧、復興に取り組んだ1期目の実績を踏まえ、町政継続の必要性を訴える。地盤の野沢地区のほか、町内全域で支持拡大に力を注いでいる。
前回の町長選の投票率は88・22%。薄陣営は85〜90%、伊藤陣営は90%前後といずれも高い投票率を見込んでいる。最終盤は町内全域で浮動票の激しい争奪戦が繰り広げられそうだ。
(2013年7月19日 福島民友・県内選挙ニュース)
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