８日投開票のいわき市長選は、再選を目指す現職の渡辺敬夫候補（６７）＝１期、新人で元県議の清水敏男候補（５０）、新人で元衆院議員の宇佐美登候補（４６）、新人の自営業五十嵐義隆候補（３５）の４人が激戦を展開。福島民友新聞社は１、２の両日、世論調査を行い、取材を加味して情勢を探った。その結果、渡辺候補と清水候補が激しく競り合い、宇佐美候補が追う展開となっている。ただ、有権者の３割が投票する候補者を決めておらず、予断を許さない情勢だ。
　地域ごとにみると、渡辺候補は地盤の北部地区のうち平で３割強、清水候補は地元の常磐で４割強を固めた。南部は、小名浜で清水候補が３割、渡辺候補が３割弱から支持を得ている。勿来は渡辺候補が３割弱、清水候補が２割強、宇佐美候補が２割弱と支持が割れている。告示日に立候補表明した五十嵐候補はまだ浸透しきれていない。
　調査では選挙への関心も聞いた。「大いにある」は４３％、「多少はある」が４１％で、関心があるとした人は合わせて８４％となった。「投票（期日前投票も含む）に行くか」との問いには「必ず」が７０％、「なるべく」が２６％で、合わせると９６％となった。世論調査は実際の投票率よりも高く結果が出る傾向にあり、今回の結果が実際の投票率に反映されるかは不透明だ。
（２０１３年９月３日　福島民友・県内選挙ニュース）