「泉崎村長選」終盤の情勢 財政再建など訴え
任期満了に伴う泉崎村長選は13日の投票日まであと2日に迫り、終盤の戦いに入った。いずれも無所属で新人の小針辰男候補(61)と、現職で再選を目指す久保木正大候補(63)=1期=が村内全域で舌戦を展開、財政再建や人口増加に向けた施策などを中心に支持を呼び掛けている。
小針候補は「安全で安心して暮らせる村づくり」を柱に、選対本部長を置かない独自の選挙活動を展開している。15歳未満の人口が減少していることに着目し、若者の定住促進を図り人口7千人を目指すと強調。JR泉崎駅東口再開発、役場庁舎の新築移転、村職員の職務見直しなどを掲げ支持獲得を図っている。
久保木候補は教育レベルの向上への取り組みを主要施策に掲げ、不妊治療費の一部補助など少子化対策を主張。JR泉崎駅東口再開発や役場庁舎の新築は、基金を設立した上で将来的な実現を目指すとしている。長野県下條村をモデルに職員を2割削減し、「少数精鋭」の機構改革を進めていくと訴える。
村は今月末に県市町村振興基金の借入金を完済する見込みで、両陣営とも今後の財政健全化への取り組みを中心に訴えている。公約に共通部分も多く、施策実現に向けた手法の違いなどが焦点となりそうだ。
(2013年10月11日 福島民友・県内選挙ニュース)
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