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「相馬市長選」現職苦杯の連鎖断つ 立谷氏が決意

 22日投開票の相馬市長選で4選を果たした現職の立谷秀清さん(62)は、県内市長選で続いている現職の落選連鎖を断ち切った。立谷さんの選挙事務所では「復興に向けた手腕が市民から評価された」と僅差での勝利ながらも喜びを爆発させた。一方、刷新を掲げて敗れた新人の前市議荒川五郎さん(65)はわずかなところで「新人連勝」の風を起こせず、悔しさをにじませた。
 投票終了とほぼ同時の午後6時ごろ、「立谷氏、当選確実」をテレビが速報、立谷さんの選挙事務所は歓喜一色に染まった。
 同7時の開票開始後、立谷さんと妻礼子さんを囲み、斎藤勝利選対本部長らが万歳三唱、鏡開きなども行われ、立谷さんは支持者と喜びを分かち合った。
 しかし、同7時45分ごろ、わずか275票差での勝利が伝わり、事務所の空気は一変。支持者らは「予想外の数字だ」「1万票に届かないとは信じられない」と驚きの声を上げた。被災地では復興遅れへの住民の不満を背景に、現職落選が相次ぐ。立谷さんは「現職批判の風は想像以上に強い」とつぶやいた。
 ただ、立谷さんは「前に向かって勇気を持って復興を進めることが大事だ。復興と新しい相馬市の設計に向け、いつまでも下を向いていてはいけない。市民の皆さんと歩んでいく」と4期目の決意を示した。
(2013年12月23日 福島民友・県内選挙ニュース)



 

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