“落選ドミノ”歯止めか 現職の震災対応に「及第点」
19日に投開票された南相馬市長選は、無所属で現職の桜井勝延氏(58)=1期=が再選を果たした。県内では昨年、郡山市、いわき市、福島市、二本松市など首長選で現職の落選が相次ぎ、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興の遅れに対する市民の反発が「現職落選ドミノ」になったと注目された。
昨年末の相馬市長選では現職がわずか275票という僅差で連敗を止めたが、現職への逆風が続いていることを浮き彫りにし、今回の南相馬市長選も被災地の選挙として現職陣営には強い危機感が生じていた。相馬地域の2市長選では現職が連勝し、市民は震災対応に「及第点」をつけた形だ。
県内では19日告示の伊達市長選、喜多方市長選も原発事故の影響が尾を引き、選挙戦は現職に新人が挑む構図となっている。
(2014年1月20日 福島民友・県内選挙ニュース)
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