喜多方市長選「終盤の情勢」 2氏、激しい票の争奪戦展開
26日に投開票が行われる喜多方市長選は24日、最終盤の戦いに入った。届け出順にいずれも無所属で、新人の農業浅見彰宏候補(44)と、再選を目指す現職の山口信也候補(73)が支持拡大に向けて激しい票の争奪戦を展開している。
浅見候補は遊説や個人演説会で、多様な農業の推進や環境に優しいまちづくり、新産業の育成などの政策をアピール。新たな発想での市政運営を訴える。遊説の様子を動画配信するなどインターネットも活用。若年層や子育て世代を中心に浮動票の取り込みと知名度アップに力を入れる。小原直樹選対本部長は「候補者を知ってもらうため一人でも多くの有権者に直接声を届けたい。投票率向上も図る」と述べた。
山口候補は、市内全域をきめ細かく遊説しながら風評被害対策の強化や産業振興、子育て支援など重点政策を訴える。1期目の実績を踏まえ市政継続を強調。前回選挙で当選の原動力となった周辺部の旧町村の票固めを図る一方、大票田の旧喜多方市で新たな票の掘り起こしに力を入れる。瓜生信一郎選対本部長は「地道に政策を訴えながら一票一票積み重ねていく。最後まで気を引き締めて全力で戦う」と語った。
両陣営はともに投票率について、前回2010(平成22)年の75.28%を下回る60%前後と予想する。浅見陣営は当選には少なくとも1万2000票が必要と分析。山口陣営は投票数の8割を得票目標に掲げる。
(2014年1月24日 福島民友・県内選挙ニュース)
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