各党、水面下で絞り込み 「知事選」告示まで2カ月
任期満了に伴う知事選は9日、10月9日の告示まで2カ月となる。現職の佐藤雄平氏(66)=2期=がいまだ去就について沈黙を貫く中、盆前までの独自候補の擁立を目指す自民党県連に対し、党本部と官邸が他党との相乗りを視野に入れて再検討するよう求めたことで、県内各党の候補者選びは水面下で絞り込みの動きを見せ始めている。
自民党県連の杉山純一幹事長は7日、相乗り論をめぐり、岩城光英会長(参院福島選挙区)と8日以降に対応を協議する考えを示した。杉山氏は「(独自候補を)擁立したい」と強調し「(相乗りは)岩城会長から話を聞き判断する」と述べるにとどめた。複数の県連幹部から「佐藤氏に相乗りは難しい」との声も漏れ、県連の判断が焦点となる。
政権与党・公明党の甚野源次郎県本部長は「佐藤氏の去就と自民の対応を注視する」との姿勢を示す。
民主、社民両党県連は佐藤氏が立候補した場合、連合福島、無所属県議と支援する方針を堅持。民主県連の亀岡義尚幹事長は「動くのは佐藤氏の進退表明後」とし「オール福島で推せる候補をつくる方針は揺るがない」と自民の動きを静観する構え。自民の出方をにらみながら、佐藤氏の判断に速やかに対応できる態勢を模索する。
共産党県委員会などでつくる「みんなで新しい県政をつくる会」は独自候補の擁立と、他党候補との相乗りの両面で検討している。
(2014年8月8日 福島民友・県内選挙ニュース)
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