鉢村氏出馬要請を決定 自民県連、他党へ支援要請へ
任期満了に伴い10月9日告示、同26日投開票で行われる知事選に向け、自民党県連は9日、役員会を開き、元日銀福島支店長で日銀神戸支店長の鉢村(はちむら)健(たけし)氏(55)に立候補を要請する方針を決めた。党本部から26日までに候補者の推薦を申請するよう求められており、期限までに鉢村氏に出馬を要請し、候補者として確定したい意向。
岩城光英県連会長(参院福島選挙区)は役員会後の記者会見で「(鉢村氏が)福島の復興に強い情熱を持ち、他党も推すことができる候補」と選定理由を説明。民主党県連を含め他党に鉢村氏への支援を働き掛ける方針を示した。また杉山純一県連幹事長は現職の佐藤雄平氏(66)=2期=が立候補する場合でも鉢村氏の擁立を目指す意向を示した。
与野党相乗りを検討するよう求めている党本部側との調整については、岩城会長は5日に党本部の河村建夫選対委員長と会談した経緯に触れ「候補を鉢村氏に絞り込もうとしていることを伝え、異論はなかった」と今後の推薦手続きは円滑に進むとの見方を示した。
鉢村氏が県連の出馬要請を受諾するかどうかが今後の焦点となる。党関係者によると、鉢村氏はこれまでの県連の打診に対し、与野党による支援を挙げ慎重な姿勢を示しているという。ただ、杉山幹事長は今後の出馬要請について「鉢村氏には前向きに捉えてもらっていると思う」と述べた。
県連が目指す鉢村氏への相乗り構図について、民主側は佐藤氏が立候補した場合の支援を前提に進退を注視しており「現時点では難しい」(民主党県連幹部)との認識を示している。
(2014年8月10日 福島民友・県内選挙ニュース)
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