鉢村氏擁立、事実上決定 自民県連「内諾受けている」
10月の知事選をめぐり、自民党県連は12日、議員全員協議会と選挙対策委員会を開き、元日銀福島支店長で日銀神戸支店長の鉢村(はちむら)健(たけし)氏(55)に立候補を要請する方針を了承、擁立を事実上決定した。21日に開く総務会までに鉢村氏に出馬を要請し、候補者として確定したい意向。
議員全員協議会後、杉山純一幹事長は報道陣に「(出馬の)内諾は受けている」と鉢村氏が立候補に前向きな姿勢だとの認識を示した。21日の総務会で鉢村氏の擁立を機関決定した後、党本部に推薦を申請する。
県連は、党本部と官邸が与野党相乗りの検討を求めている意向を踏まえ、民主党県連などに鉢村氏への支援を働き掛ける方針。安倍政権で連立を組む公明党県本部の甚野源次郎代表は現職の佐藤雄平氏(66)が進退を表明していない中で「鉢村氏の判断と佐藤知事の去就を注視したい」と述べた。
鉢村氏は12日、神戸市で福島民友新聞社の取材に応じ、自民県連から出馬要請の方針が伝えられたことを認め「正式な要請があればきちんと熟慮して真剣に答えたい」と述べ、要請後に立候補の是非を判断する考えを示した。
鉢村氏は自民県連以外からの打診について「さまざまな人から要請されている」と明かした上で「自分は『県民党』。政党など考え方の違いを乗り越えて力をまとめるべきだ」と複数政党の共闘についても示唆。「皆さんが『おまえやっていいよ』と言われるのか見ている」と慎重な姿勢も見せた。
(2014年8月13日 福島民友・県内選挙ニュース)
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