鉢村氏が「知事選」出馬表明 熊坂氏らと選挙戦確実
任期満了に伴い10月9日告示、同26日投開票で行われる知事選で、元日銀福島支店長の鉢村健氏(55)が17日、立候補を表明した。鉢村氏は福島市で自民党県連からの立候補要請を受諾した後、記者団の取材に「復興を加速させてほしいという声を聞いた。県民の声が立候補の判断となった」と出馬の理由を述べた。知事選に立候補を表明したのは、前岩手県宮古市長の熊坂義裕氏(62)=福島市出身=と、いわき市の牧師五十嵐(いからし)義隆氏(36)と合わせ3氏となり、選挙戦が確実となった。
鉢村氏は自民党県連の杉山純一幹事長らと会談し、県連から正式に出馬要請を受けた。経済再生や女性が安心して暮らせる社会づくりなどに意欲を見せたが、具体的な政策は21日に福島市で開く出馬会見で示す。
知事選には無所属で立候補する考えで「党派、立場を超え県民の力を結集してもらいたいという願いがある」と他党や団体と共闘する意向も明らかにし、杉山氏も同様の考えを示した。一方で、現職の佐藤雄平氏(66)=2期=が3選出馬した場合や、他党との相乗りが実現しない場合でも立候補を貫く考えも示した。佐藤氏に対しては「復興に一生懸命尽力されている。ただ、これから新しい福島の創造、確かな未来をつくるにはもっとやることがある」と述べた。
自民県連、他党へ支援呼び掛け
自民県連は21日に総務会を開き、鉢村氏の擁立を機関決定する。併せて開く支部長・幹事長会議では鉢村氏の支援態勢を確認する方針。党本部への推薦申請は25日までに行う。自民の要請に先立ち鉢村氏は17日、福島市で県内の経済関係の会合に出席し、女性有志らからの出馬要請も受けた。
(2014年8月18日 福島民友・県内選挙ニュース)
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