任期満了に伴い１０月９日告示、同２６日投開票で行われる知事選で、自民党県連は２１日、福島市の県連会館で総務会を開き、元日銀福島支店長の鉢村健氏（５５）を県連として擁立することを正式に決めた。２２日、党本部に推薦を申請する。２６日に開かれる党本部の総務会で鉢村氏の推薦が協議される見通し。
　知事選をめぐっては、前岩手県宮古市長熊坂義裕氏（６２）＝福島市、牧師五十嵐義隆氏（３６）＝いわき市＝の２人がいずれも無所属での立候補を表明。現職の佐藤雄平氏（６６）が３選出馬への態度を明らかにしないまま、前哨戦が本格化する。
　自民県連の総務会では、鉢村氏の知名度不足を理由に党本部から推薦を受けられるかどうか不透明だとして、鉢村氏擁立の再考を求める意見も一部から出されたが、鉢村氏の党本部への推薦申請を決定した。鉢村氏の推薦については岩城光英会長（参院福島選挙区）、杉山純一幹事長らが２２日上京し、党本部で河村建夫選対委員長と面談して申請する。
　県連の擁立正式決定を受けて鉢村氏は２１日、福島市で県連支部長・幹事長会議で各地区の幹部に決意表明した後、記者会見し「福島の皆さんの誇りを一つにまとめ、福島県を創造的に復興させたい」と述べた。特定の政党や団体にこだわらず、幅広く支持を訴えていく考えも示した。また２０日付で日銀を退職したことも明らかにした。
（２０１４年８月２２日　福島民友・県内選挙ニュース）