猪苗代病院医師・吉田氏が「知事選」出馬を表明
任期満了に伴い10月9日告示、26日投開票で行われる知事選に、郡山市の医師吉田孝司(こうじ)氏(36)が25日、無所属で立候補すると表明した。
吉田氏は町立猪苗代病院勤務の内科医。県庁で記者会見した吉田氏は、立候補の理由について「医師として県の地域医療や放射線健康管理に携わる中で、県民の悩みや苦しみを県民目線で共有し、現状を打開しなければならない」と説明。重点政策として「放射線の健康被害はある」との前提での健康管理と、全県民を対象とした長期的、複合的な被災者対策を挙げた。原子力政策については「県内だけでなく全国の原発を撤廃すべき」と述べた。
政党などへの支援は求めない考えを示したが「自分の考えを知ってもらい、ベクトル(方向性)が一致すれば政党などと一緒に戦う可能性は十分考えられる」と、支援の申し出については拒まない考えを示した。
知事選にはこれまで、元日銀福島支店長鉢村健氏(55)、前岩手県宮古市長の医師熊坂義裕氏(62)=福島市、牧師五十嵐義隆氏(36)=いわき市=が、それぞれ無所属で出馬を表明している。現職の佐藤雄平氏(66)=2期=は進退を表明していない。
(2014年8月26日 福島民友・県内選挙ニュース)
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