石川町長選「終盤の情勢」 3氏が中心市街地の再生訴え
任期満了に伴う石川町長選は31日の投開票まで、29日であと2日と迫り、終盤戦に入った。8年ぶりとなった選挙戦では、いずれも無所属で届け出順に、3選を目指す現職の加納武夫候補(76)、前町議で新人の瀬谷京子候補(70)、自営業で新人の矢吹健司候補(80)が支持拡大へ向けてしのぎを削っている。各候補は、町の中心市街地からの町役場庁舎移転の是非、中心市街地再生、少子高齢化対策などで論戦を繰り広げている。
加納候補は2期8年で取り組んだ財政健全化を継続した上で、定住人口や交流人口を増やすための中心市街地再生、子育て支援や教育充実などを訴える。街頭演説を重ね、組織票に加えた票の上積みを進める。
瀬谷候補は市街地からの役場庁舎移転に反対の立場を強調。少子高齢化に対応する公共施設などの市街地への集約、医療充実などの町民意見を重視した町政推進を主張する。演説会などで票の掘り起こしを狙う。
矢吹候補は後援会、選対本部長を置かず、地元支援者と共に手作りの選挙活動を展開。遊説を中心に、JR磐城石川駅周辺の市街地開発や役場建設、町職員の意識改革、女性の力活用などを中心に訴えている。
3候補とも庁舎移転の是非に絡み、中心市街地の再生を訴えており、思い描く町のあるべき姿をいかに町民に浸透させるかが焦点になりそうだ。
(2014年8月29日 福島民友・県内選挙ニュース)
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