「原発事故の被害軽減」 知事選、熊坂氏が政策発表
任期満了に伴い10月9日告示、同26日投開票で行われる知事選で、無所属での立候補を表明している前岩手県宮古市長で医師の熊坂義裕氏(62)=福島市=は29日、福島市で政策発表会を開き、東京電力福島第1原発事故の被害対策見直しを基本政策に掲げた。
熊坂氏は「原発事故による被害をできるだけ軽減したい」と述べ、放射線を避けて暮らす権利の保障や健康診断の拡充などに取り組む考えを示した。また、福島第1原発の廃炉や汚染水問題に関する情報開示の徹底を東電に求めるほか、風評被害の払拭(ふっしょく)に向けて旅行業者との連携を強める方針も明らかにした。
このほか、再生可能エネルギーの先進地を目指した企業誘致の促進、原発に依存しない雇用の創出、18歳以下の医療費無料化の継続、保育環境の整備を通じた子育て環境の充実も示した。熊坂氏は「(県民の)過酷な現実を直視しながら、福島の復興と再生に全力で取り組みたい」と語った。
(2014年8月30日 福島民友・県内選挙ニュース)
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