候補確定へ動き加速 自民県連、党本部と調整へ
知事選をめぐっては、自民党県連が元日銀福島支店長の鉢村健氏(55)=福島市=の擁立を決めているのをはじめ、前岩手県宮古市長の熊坂義裕氏(62)=同、牧師の五十嵐(いからし)義隆氏(36)=いわき市、医師吉田孝司氏(36)=郡山市=の4人が立候補を表明している。現職の佐藤雄平氏(66)=2期=が不出馬表明したことで、選挙戦の構図が固まる動きが加速する見通しだ。
佐藤氏に対抗する形で独自候補の擁立に踏み切った自民県連は、鉢村氏の推薦申請の取り扱いが保留となっている党本部との調整を急ぎたい考えだ。6日には事務所開きを行い、選挙準備を本格化させる。
しかし、他党との相乗り候補の検討を求める党本部と認識の隔たりがあり、推薦の可否が焦点となる。県連の一部には、佐藤氏の後継として擁立の動きがある副知事の内堀雅雄氏(50)への相乗りを模索する動きもあり、党内情勢は流動的だ。
佐藤氏の進退を踏まえ、対応を検討する方針の公明党県本部も「党派を超え、県民が一丸で推せる知事が望ましい」とし、政党色の薄い内堀氏の動向を注視する構えだ。共産党県委員会などで構成する「みんなで新しい県政をつくる会」も佐藤氏の不出馬を受け、対応の検討を急ぐ見通しだ。
(2014年9月5日 福島民友・県内選挙ニュース)
|