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自民党本部「負け回避」優先 県連との調整不足露呈

 知事選をめぐり、自民党県連が一度は擁立を決めた元日銀福島支店長の鉢村健氏(55)が出馬断念に追い込まれ、副知事を辞職した内堀雅雄氏(50)に各党が相乗りする流れが濃厚となった。県連は、「負け回避」を優先して鉢村氏を推薦しない方針を決めた党本部に押し切られた格好だ。
 3月の県連定期大会で、岩城光英会長(参院福島選挙区)は来賓として招いた現職の佐藤雄平氏を目の前に、独自候補の擁立を宣言した。県連内には与野党相乗りを見据え内堀氏を推そうという声もあったが、知事選後の県政の主導権を握りたい県連執行部の意向もあり、8月に鉢村氏の擁立を決めた。
 鉢村氏への推薦をめぐっては、県連が擁立を決めた当初から党本部は「推薦は困難」との認識を示していた。7月の滋賀県知事選で推薦候補が敗北、11月の沖縄県知事選を控える中、重要選挙で連敗を避けたいとの思惑から与野党相乗りの方向に傾いていた。
 県連内部からは、県連執行部と党本部の調整不足を指摘する声が上がる。県連幹部は「鉢村氏は翻弄(ほんろう)された。180度の方針転換に支持者は納得できるのか疑問だ。責任問題にも発展する可能性がある」と苦言を呈した。 
(2014年9月12日 福島民友・県内選挙ニュース)



 

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