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「相乗り」か「草の根」か 知事選、前哨戦本格化

 任期満了に伴い10月9日告示、26日投開票で行われる知事選は現時点で、前副知事の内堀雅雄氏(50)=福島市、前岩手県宮古市長で医師の熊坂義裕氏(62)=同、牧師五十嵐(いからし)義隆氏(36)=いわき市=の新人3氏による戦いで構図が固まり、本格的な前哨戦に入った。佐藤雄平知事の後継として自民、民主両党などが相乗りする見通しの内堀氏に対し、草の根で浸透を図る熊坂、五十嵐の両氏が県政への批判票取り込みを狙い、精力的に支援者の元へと足を運んだ。
 12日、昼下がりの県庁。開会直前の県議会各会派の控室に、副知事を退職して選挙戦に臨んだ内堀氏の姿があった。「50年間で初めて清水の舞台から飛び降りてみました」。登庁した県議に立候補した気持ちをこう表現した内堀氏。擁立を主導した民主党県議は握手を交わして「おっ、電流が走っているな」。11日の出馬会見で佐藤知事との握手を「背中に電流が走った」と表した言葉を使って冷やかしながらも、短期決戦に支援を約束した。自民党県連が擁立した独自候補の支援に異議を唱えた党県連の幹部も内堀氏の手をがっちり握り返した。
 「一県民として」。内堀氏が12日に周辺に配った名刺の表記は「内堀まさお」。画数が多い「雅雄」の表記を避けて、平仮名を使った選挙仕様。退職したばかりだが、周到な準備で前哨戦初日に臨んだ。
 「県民の県に対する怒りは爆発寸前。その思いを強く感じる」。熊坂氏は郡山、須賀川、二本松の各市を精力的に巡り、各市の有力な財界人と「次の県政」を見据えて意見交換した。行く先々で掛けられた言葉は「いい構図になった」。候補者が新人3氏に絞られ、対立構図が明確になったことで、現県政への批判票が集まりやすいとの認識だ。
 「これで、対『内堀』の構図は明確になった。あとは政策勝負」と熊坂氏。政治対立が激しい岩手県で市長選を3回勝ち抜いた歴戦ぶりを強調、浸透に自信を見せた。
 熊坂氏と姻戚関係にある新党改革代表の荒井広幸参院議員(比例)は12日の記者会見で党として熊坂氏支持を示した。内堀氏の出馬表明翌日に支援を打ち出すことで、対立軸として熊坂氏を際立たせたい思惑がにじんだ。
 五十嵐氏は、都内で支援者らと懇談した。前哨戦では、昨年の市長選に立候補したいわき市を拠点に、仮設住宅など県内外を巡っている。インターネットの短文投稿サイトなどでも活動状況を紹介するなど、浸透を図っている。
(2014年9月13日 福島民友・県内選挙ニュース)



 

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