「知事選」9日告示 最多の新人6人出馬へ
任期満了に伴う第20回知事選は9日告示され、26日の投開票に向け17日間にわたる選挙戦に入る。震災、原発事故後初の知事選では佐藤雄平知事の勇退を受けていずれも無所属の新人6人が立候補を予定。2006(平成18)年の出直し知事選の5人を超えて過去最多の候補者による舌戦が行われる見通しで、本県復興に向けた県政のニューリーダーを選ぶ重要な選挙が始まる。
立候補を予定しているのは前副知事の内堀雅雄氏(50)=福島市、前岩手県宮古市長の熊坂義裕氏(62)=福島市、前双葉町長の井戸川克隆氏(68)=埼玉県加須市に避難、牧師の五十嵐義隆氏(36)=いわき市、会社役員の伊関明子氏(59)=北塩原村、会社役員の金子芳尚氏(58)=白河市。
立候補の届け出は9日午前8時30分から午後5時まで、県庁正庁で受け付ける。6氏は立候補の届け出を済ませた後、いずれも福島市で第一声を放ち、遊説を開始する。
内堀氏は政党推薦を受けない方針を示すが、相乗りを決めた自民、民主、公明、社民各党の支援を受けて選挙戦を展開する。告示から3日間で県内遊説を一巡。その後個人演説会を織り交ぜ、佐藤雄平県政の発展的な継承を掲げながら政策の浸透、知名度拡大を図る。
熊坂氏は「卒原発型社会」の実現を掲げて政党の推薦を受けずに選挙戦に臨む。遊説や個人演説会を通じて現県政に対する批判層の取り込みを目指している。新党改革の支持を受けて浸透を図るほか、共産党県委員会や脱原発の市民団体が自主的に支援する。
井戸川氏は原発事故避難者という立場から仮設住宅を重点に巡り、避難者からの共感を得たい考えだ。
五十嵐氏は遊説に加え、インターネットの交流サイトなどを活用し、若い層の取り込みを進める。
伊関氏は候補者唯一の女性であることを前面に出し、地元の同村を中心に活動を展開する。
金子氏は県内遊説を進めながら各地で意見交換会を開くなど、独自の政策をアピールする。
8日現在の県内の有権者数は161万2738人(男性78万573人、女性83万2165人)。
(2014年10月9日 福島民友・県内選挙ニュース)
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