映画監督の岩井俊二氏が26日、都内で行われた『高畑勲展 ー日本のアニメーションを作った男。』オープニングセレモニーに出席。高畑勲さんとの意外なつながりを明かした。
【写真】花柄ネクタイがオシャレ!ネイビースーツで登場した太田光
岩井氏は「血はつながっていないんですけど、遠縁の親せきです。大学時代、親せきのツテを頼ってお会いしたことがありまして。親類縁者の中で映像の仕事をしているのが高畑さんしかいらっしゃらなかったので、軽い気持ちで行ったのですが、めちゃくちゃ怖い方でした」と笑顔を浮かべながら回顧。
続けて「当時(高畑さんは)ドキュメンタリー映画を製作されていて。作業をされている方もいらっしゃる中でお話したのですが、高畑さんから『君は映像に進みたいのか。自分が作りたいものを、作りたいように今まで通り作っていきたいんじゃないのかね』と聞かれて。それで答えたら『そんなことね、僕が聞きたいよ』って言われて(笑)。そこから、いかに好きなものを作るのがこの世界で大変なのか、2時間ぐらい聞きまして。映画作りの大変さ、厳しさ、一気に点滴を打たれるように(話を聞いた)。唯一、映像の先輩が語ってくれたものだったので、言われた言葉を大事にして、ここまできました」とかみしめるように語った。
さらに「ずっとその背中を追いかけて、高畑さんのイズムを信じていれば間違うことはないんだろうっていう気持ちでやってきました。どこまでも追求していく姿勢とか学びが多かったのですが、まだまだ学びが足りていないなと。これからゆっくりかみしめながら、どういうモノづくりされてきたのかを、何度も探求できればと思っています。高畑さんは、僕の子ども時代からずっといてくれていた、作品を作り続けてくれていた(存在)。成長するほど、それに合わせた作品を作ってくれていたような感じで。最初にターゲットにしたちびっこたちと一緒に成長していった感覚があります」と話していた。
高畑勲の生誕90年という節目であり、高畑がその人生に大きな影響を受けた太平洋戦争から80年が経過する2025年。この背景を踏まえ、「火垂るの墓」に着目した多くの資料を展示、作品紹介エリアでは、『火垂るの墓』『平成狸合戦ぽんぽこ』『アルプスの少女ハイジ』のセル画・背景画が本展初公開となる。
そして、かつて『火垂るの墓』に原画スタッフとして参加した庵野秀明が描いた重巡洋艦摩耶のレイアウトが発見され、それを基にして描かれたハーモニーセルとともに本展覧会で初公開されることも話題となっている。
セレモニーにはそのほか、高畑さんの妻・高畑かよ子氏、長男の高畑耕介氏、爆笑問題の太田光も出席。同展は、27日から9月15日まで麻布台ヒルズギャラリーで行われる。
岩井俊二、高畑勲さんと“遠縁の親せき” 大学時代の貴重な経験も「ずっと背中を追いかけて…」
2025/06/26 14:57
- エンタメ総合
アクセスランキング
【新まち食堂物語】四季彩 柔・白河市 海鮮料理、メニュー充実
-
10月15日から新聞週間
-
全国学力テスト2025(外部特設サイト)
-
ADDITIONAL TIME 欧州サッカー侍戦記
-
参院選2025 コンテンツ一覧
-
福島民友新聞創刊130周年特集
信頼~福島民友の現在地~
新聞の仕事や歴史 マンガで紹介 -
トヨタソーシャルフェス2025
-
全国学力テスト2025
-
民友のワークシート~新聞コンクール
-
いわきFC2025試合日程
-
みんゆうデジタルアーカイブ
みんゆうみるもん -
大学入学共通テスト
追・再試験問題 -
掲載写真とバックナンバー
注文はこちら -
OPEN CAMPUS
オープンキャンパス2025【PR】 -
Smile&Smile
ふくしま子育て応援隊【PR】 -
民友ゆうゆう倶楽部
-福島県のシニアライフをサポート- -
それ、調べます
みんゆう特命係~ゆう特~ -
知る・備える・身を守る
#イイソナエ キャンペーン【PR】 -
PR TIMES
福島県内・隣県関係プレスリリース情報 -
マーケット速報
-
福島民友NEWSmart
