戦後80年を迎え、戦争体験者の高齢化が進む中、戦争が地域にもたらした惨禍をどう継承していくのかが課題となっている。NHK名古屋では、東海・北陸地方に残された戦争の記録や記憶に光を当て、若い世代による新たな語り継ぎの取り組みを取材するなど、さまざまな切り口の特集番組を企画。8月から3週にわたり、地域発の視点で「戦後80年」を見つめる。
【画像】記事内で紹介している番組の関連写真
■降り注ぐ爆弾の下で ~東海・北陸の太平洋戦争~
放送:8月1日(後7:30〜8:15/総合・中部ブロック)
東海地方で空襲が本格化したのは1944年末。軍需工場が集積していた愛知県では、10代の若者を含む多くの労働力が動員され、空襲によって命を落とした者も少なくない。やがて被害は三重・四日市や静岡・浜松などにも拡大し、終戦直前の1945年8月には、富山で市街地の99%以上が一夜で消失する惨劇が起きた。
番組では、当時を知る人々の証言、軍の資料、市民が残した日記や写真などをもとに、東海・北陸地域の人々が体験した戦争の現実を追体験。ナレーションは名古屋市出身の俳優・滝藤賢一が務める。
■あの日の食堂 ~戦後80年の学徒たち~
放送:8月22日(後7:30〜7:57※総合・中部ブロック)
時空を超えた「あの日の食堂」を舞台に描くドラマ形式の作品。太平洋戦争中に全国から愛知・半田の軍需工場に動員され、飛行機作りに従事していた10〜20代の学徒たちが当時の姿で来店する。京都から訪れた少年たちは「赤飯そっくりのあのご飯」を、高知から来た女性3人組は「謎の食材入りカレー」を、それぞれ“忘れられない味”として注文し、胸に秘めてきた思いを語り始める。
注文を受けるのは、戦争を知らない現代の30代男性。戦争を体験した祖父の言葉がずっと心に引っかかっていた彼は、次第にその意味を見つめ直していく。
料理人役を務めるのは、岐阜県出身の辻本達規(BOYS AND MEN)。学徒たちは10〜20代の若手俳優が演じ、当時の記録や証言をもとに真摯(しんし)な演技で臨んだ。
辻本は「この作品のためにいろんな資料を調べ、少しだけ当時の追体験ができたように思います。戦時の日常を感じられたり、当時の人たちを想ってもらう時間になればうれしいです」と語っている。
■戦争×令和 『あの花』がつなぐ戦後80年
放送:8月29日(後7:30〜7:57※総合・中部ブロック)
「特攻なんてただの無駄死に」──映画化もされた人気小説『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の一節に触発され、戦争の記憶を未来につなごうとする若者たちが現れている。
番組では、戦争を多面的に学ぼうと海外を旅する19歳や、行政や企業とともに地元の戦争史を掘り起こす高校生たちの取り組みを紹介。戦後80年の今、語り継ぎの新たなかたちを探る。愛知県出身の河村花がナレーターを務める。
戦後80年、NHK名古屋が東海・北陸の戦争と平和を考える特集番組を放送
2025/07/27 09:00
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