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中島健人、海外ドラマ『コンコルディア』の裏話 ハリウッドのキャスティング・ディレクターに英語で直訴「サムライとかどうですか?」

2025/11/02 18:26

  • 映画
ケリング『ウーマン・イン・モーション』トークイベントに参加した中島健人 (C)ORICON NewS inc.

 俳優・アーティストの中島健人が2日、都内で開催中の『東京国際映画祭』公式プログラムのTIFFスペシャルトークセッション ケリング『ウーマン・イン・モーション』のトークセッションに参加した。

【写真】真剣な顔でトークセッションを行った中島健人や高畑充希

 中島は、Huluオリジナルの全編英語の海外ドラマ『コンコルディア/Concordia』に出演。同作は、世界的大ヒット作となった「ゲーム・オブ・スローンズ」の主要プロデューサーの一人で、数々のエミー賞受賞歴を誇るフランク・ドルジャーが製作総指揮を務めた話題作となっている。オーディション秘話を問われると中島は「海外ドラマの『コンコルディア』の場合はビデオセレクションでした。で、フランク・ドルジャー氏が日本の中で英語を使える方々の映像を見て。で、僕がNetflixのインタビューで英語を使ってる映像を見ていただいて、それをきっかけに『この人は、ちゃんとせりふが話せるかもしれない』と感じていただけたのか、めちゃめちゃせりふの長い性悪のエンジニアの役が(笑)。頑張ろうと思って行ってみたら『コンコルディア』の現場はバーバラ・エーダー監督という女性の監督だったんです。やっぱり現場の中心にいる女性はものすごく強いんです。本当に月曜日から金曜日まで毎日撮影だったんですけど、しごきにしごかれまくって(笑)。毎日ワインを飲んでは、ちょっと戻して(笑)。『でも、ケント、大丈夫。土日には美味しいピザが待ってるわよ』とアメとムチをローマの地にて受けてました」と懐かしんでいた。

 イベントには、ハリウッドで活躍するキャスティング・ディレクターのデブラ・ゼイン氏も登壇。中島は流暢な英語で「どんな役がいいですかね?」と直撃。中島が31歳だと知ると驚きながらもゼイン氏は大学生とか?(実年齢より)10歳ぐらい若いですけど」と話した。すると中島は「多様な役をやっていきたいんです。スパイとか、サムライとかどうですか?」と重ね、ゼイン氏は「いいんじゃないですか?」とにっこり。中島は「(合格を)祈っておきます」とお祈りポーズをして笑わせた。その後も、ゼイン氏と英語でやり取りするなど、笑顔で交流していた。

 文化・芸術の世界で活躍する女性に光を当てる『ウーマン・イン・モーション』は、グッチ、サンローランなどのブランドを擁するグローバル・ラグジュアリー・グループのケリングが、オフィシャルパートナーを務める『カンヌ国際映画祭』で2015年に立ち上げた取り組みで、今年、創設10周年を迎える。

 東京国際映画祭公式プログラムとしては5回目の開催となる今年のトークには、俳優の高畑充希、俳優・アーティストの中島健人、プロデューサーの福間美由紀氏が登壇。トークに先立ち、伝説的なキャスティング・ディレクターであるマリオン・ドハティ氏のキャリアを通じて、その職務の重要性と歴史的背景を紹介する映画『キャスティング・ディレクター ハリウッドの顔を変えた女性』(2012)の特別上映と、映画監督の是枝裕和氏によるオープニング・スピーチが行われた。

 TIFFは世界から監督や俳優、映画関係者などが集まるアジア最大級の国際映画祭。27日から11月5日まで開催され、上映・出品作品数は184本となる。

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