(2)「あたたかい」会津の冬 互いに見守り助け合う

Bonjour、エミリーです! 去年の2月から会津若松市で生活しているので、会津の冬は初めてではありませんが、今シーズンは、秋から冬が少しずつ近づいて来るのを感じることができました。
私は、雪がきれいなので冬が好きです。降ってきた雪を観察すると、その繊細さがよく分かります。フランスの故郷はあまり雪が降らない地域。ですから会津の冬が楽しみで、ワクワクしていました。でも、周りの人たちは私が冬の厳しさを理解していないと思ったみたいで、「大変だよ」「寒いよ」とばかり言われました。
確かに、寒いです。手袋をせずに外出したら、指が赤く痛くなりました。まるで凍ってしまったみたいです。車に乗ったら外気温が氷点下8度と出たことも。大雪の日には、急に雪が降り出し、あっという間に積もることに驚きました。
雪かたしは大変です。雪の日の朝、いつもより早く起きて駐車場に行ったら、車のワイパー以外何も見えませんでした。雪かたしに慣れるまでに、体がとても痛くなり、筋肉痛にもなりました。雪かたしは朝だけではなく、仕事が終わってからもやっています。
会津で初めて雪の道を車で走りました。いつも心配で、よく注意しながら運転していますが、1月には大変な経験をしました。駐車場の入り口の雪が半分解けて、ジャムのようにぐちゃぐちゃになり、私の車が道路と駐車場の間で立ち往生してしまったのです。でも、すぐに3人の方が手伝ってくれて、車を動かすことができました。本当に助かりました。
会津の冬の外は寒いですが、中は「あたたかい」と思いませんか?
まずは、人の心が温かいです。お互いに見守っているな、とよく感じています。
休日に仲間とおいしい料理を作って、おなかが痛くなるほど大笑いしました。別の仲間からは「雪中大根を取りに行かない?」と声を掛けられ、一緒に行きました。
雪の道路をきれいにしてくださる方や除雪機などにも、たくさんの感謝の気持ちを感じています。おかげさまで、仕事も買い物もできます。
会津の冬は、毎日、絵本から出てきたような景色を見られます。ずっとこの雪景色を見ていても飽きないですし、雪の帽子をかぶっている磐梯山を見ると、思わずニコニコしてしまいます。
雪が降る日が多いからこそ、晴れる日は10倍ぐらい大切に過ごします。外の温度が低い時に、温かいコーヒーを飲むと心が落ち着きますね。
会津の冬は「大変」「寒い」ですが...、やっぱり、「あたたかい」と思います。
只見川のこの景色を見た時は、とても感動し、言葉が出ないぐらいでした
畑仲間と、フランスの故郷の料理「ムール・フリット」(ムール貝とフライドポテト)を作りました
エミリー イラストレーター。東京などで語学講師として活動し、2021年2月から会津若松市に移住。趣味は散歩。猫好き。自身のサイト「メリエマリス」で、赤べこのイラストや県内スポットの紹介文とイラストマップなどを公開。オリジナルグッズも多数展開中。