映画・Fukushima50「記録、記憶に残る」 都内で世界先行上映

福島第1原発事故直後の現場で対応に当たった作業員らの姿を描く映画「Fukushima50(フクシマフィフティ)」のワールドプレミア(世界先行上映会)は26日、東京都の東京国際フォーラムで開かれた。主演の佐藤浩市さんと渡辺謙さんをはじめとする出演者、若松節朗監督が舞台あいさつし、約1100人を前に作品への思いや撮影中のエピソードなどを語った。
舞台あいさつには3人のほか、吉岡秀隆さん、緒形直人さん、平田満さん、萩原聖人さん、佐野史郎さん、安田成美さんが登場。佐藤さんは「記録としても記憶としても残る映画になる」、吉岡さんは「(映画から)家族や古里への思いを感じ取ってもらえたら」と話した。席上、欧州やアジアなど73カ国・地域で公開が決まったことを報告。渡辺さんは郡山市の先行特別試写会に触れ「郡山から今日の東京、そして全国、世界にこの映画を届けたい」と意気込みを話した。
舞台あいさつに先立ち、音楽を担当した岩代太郎さんの指揮で、世界的に活躍するバイオリニスト五嶋龍さん、チェリスト長谷川陽子さん、東京フィルハーモニー交響楽団、NHK東京児童合唱団による演奏が行われた。観賞した東京県人浜通り会の鈴木実会長(83)と、首都圏在住の浜通り出身者らでつくる「福島浜三郡会」の林春美理事長(79)は「当時の古里の大変さに思いをはせた」という。東京県人会の安斎隆会長(79)は「危機管理の在り方など示唆に富んでいた。世界の人に見てほしい」と語った。
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