映画・Fukushima50「記憶に残してほしい」 県内4市試写会

 
列を作り試写会の会場に入る参加者ら=いわき市、ポレポレシネマズいわき小名浜

 東京電力福島第1原発事故直後の現場で対応に当たった作業員たちの姿を描いた映画「Fukushima50(フクシマフィフティ)」(若松節朗監督)の試写会が25日、県内4市で開かれた。約900人が「3・11」に思いをはせながらスクリーンに見入った。

 福島市のフォーラム福島、郡山市の郡山テアトル、いわき市のポレポレシネマズいわき小名浜、会津若松市の会津稽古堂を会場に、午後7時から一斉に試写が行われた。

 このうち郡山テアトルの試写会に参加した男性(55)=郡山市=は原発事故当時、第1原発で原子炉の冷却作業に当たった元自衛官。「まさにあの時、目の前で見た映像で涙が出た。世界中の人に広めて、記憶に残してほしい映画だと思った」と話した。

 映画は作家の門田隆将さんのノンフィクション「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」(角川文庫)が原作で、佐藤浩市さん、渡辺謙さんら豪華俳優陣が出演。3月6日に全国公開される。試写会は福島民友新聞社、福島テレビ、福島中央テレビ、福島放送、テレビユー福島が主催した。