日本アカデミー賞優秀作品賞「Fukushima50」選出 3月授賞式

 

 第44回日本アカデミー賞の優秀作品賞が26日発表され、「Fukushima50」「浅田家!」「男はつらいよ お帰り 寅さん」「罪の声」「ミッドナイトスワン」の5作品が選ばれた。この中から日本アカデミー賞協会員の投票で最優秀作品が決まり、3月19日の授賞式で明らかになる。

 「Fukushima50」は東京電力福島第1原発事故直後の現場で懸命に対応した作業員を描いた。若松節朗監督が優秀監督賞、脚本の前川洋一さんが優秀脚本賞を受賞。当直長として現場を指揮する伊崎利夫役を演じた佐藤浩市さんが主演男優、故吉田昌郎(まさお)所長(当時)役の渡辺謙さんが助演男優、原発職員役の安田成美さんが助演女優で優秀賞に輝いた。撮影、照明、音楽、美術、録音、編集を含めると計12部門で優秀賞に選ばれた。双葉郡もロケ地になり、製作委員会に福島民友新聞社が参加した。

 主要部門の優秀賞(敬称略) 

 アニメ作品賞=「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」「映画 えんとつ町のプペル」「劇場版『鬼滅(きめつ)の刃(やいば)』無限列車編」「ジョゼと虎と魚たち」「STAND BY ME ドラえもん2」▽監督賞=内田英治、河瀬直美、土井裕泰、中野量太、若松節朗▽主演男優賞=小栗旬、草なぎ剛、佐藤浩市、菅田将暉、二宮和也▽主演女優賞=小松菜奈、永作博美、長沢まさみ、倍賞千恵子、広瀬すず▽外国作品賞=「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」「パラサイト 半地下の家族」「フォードvsフェラーリ」「1917 命をかけた伝令」「TENET テネット」