【平成24年】「コメ全量全袋検査」開始 県内生産者ら安全性データ確認

 
全袋検査で、放射性物質が基準値以下で安全が確認された早場米。QRコード付きの検査済みラベルが貼られている=2012年8月25日

 県産米の安全性を確認するための全量全袋検査は2012(平成24)年8月、農業関係者の期待と不安が交錯する中で始まった。

 初日は二本松市の倉庫で早場米「五百川」を放射線測定器で検査。一般食品の基準値(1キロ当たり100ベクレル)以下を示す丸印がモニターに表示されると、関係者に安堵(あんど)の表情が広がった。

 原発事故後、県内の生産者らは放射性物質の吸収抑制対策や全量全袋検査などを徹底。15年産から基準値超えはなく、客観的に安全性を示すデータを積み重ねてきた。検査は早ければ20年産から抽出に移行する。

 【平成24年の出来事】
1月・東洋大の柏原竜二選手が箱根駅伝5区で4年連続区間賞
8月・コメの全量全袋検査開始
10月・佐藤栄佐久元知事の有罪が確定