【平成26年】中間貯蔵施設受け入れ 最終処分場化への懸念で反対根強く

 
中間貯蔵施設について安倍首相(右)に受け入れの意向を伝える佐藤雄平知事(当時)=2014年9月1日

 県内の除染土壌などを保管する中間貯蔵施設。県は大熊、双葉両町の合意を前提に2014(平成26)年9月、受け入れを政府に伝えた。復興の大前提となる重要施設だが、最終処分場化への懸念から住民の反対は根強く、政府が県内設置の方針を示した11年8月からは丸3年が過ぎての受け入れ決定だった。

 中間貯蔵施設は15年3月に使用が始まり、環境省は、21年度までに帰還困難区域を除く除染土壌などの搬入をおおむね終了する方針。今月23日現在、全体の2割に当たる280万立方メートルの搬入を終えている。

 【平成26年の出来事】
2月・2週連続の記録的大雪で県内大混乱
9月・県が中間貯蔵施設の建設受け入れ
10月・震災後初の知事選で内堀雅雄氏が当選