連載 ホーム 県内ニュース スポーツ 社説 イベント 観光 グルメ 健康・医療 購読申込  
 
『環境’08 ふくしまを守る』トップ

   
 
レジ袋
レジ袋
スーパーのレジ袋。CO2削減、ごみ減量化を目的に来年2月からいわき市、4月から喜多方市で有料化が始まる
第5部 環境社会へ

(1)有料化で意識高揚へ //取り組み確立に期待//  (08.12.01)
 二酸化炭素(CO)削減やごみ減量化を目的としたスーパーでのレジ袋の有料化。県内で来年2月からいわき市、4月から喜多方市で本格的な導入が始まる。
 両市とも市と市内の複数のスーパー、消費者団体や婦人会が協定を結び、レジ袋1枚を3円から5円程度で販売する。消費者とスーパー、自治体が一体となって取り組むことで、環境意識の広がりも期待される。
 いわき市の取り組みは県内初となるが、全国的にはレジ袋の有料化の動きは加速している。
 流通大手のイオン。県内の店舗での有料化はないが、28日現在、全国116市町村の349店舗で有料化を実施している。同社の特色は、1枚5円で販売しているレジ袋を「カーボンオフセットレジ袋」としている点。レジ袋の販売価格から原価を引いた金額の半分でCOの排出権を購入、国に無償で譲渡しているほか、残りの半分は自治体の環境保全目的のための基金などに寄付している。
 同社は「マイバッグを忘れても地球温暖化防止に協力できる仕組み。有料化しても環境に還元することでお客さまにも賛同してもらいやすい」と話す。同社では有料化後、もともと15―20%だったレジ袋の持参率が85―90%に跳ね上がった。
 県によると、県内で1年間に使用されるレジ袋は推計5億枚。すべての使用をやめると、製造過程などで排出される2万5000トンのCOが削減できるという。県はレジ袋の有料化を「CO削減のための効果的な手法の1つ」とみている。
 県内でもスーパーでの買い物の際にマイバッグを持参する消費者が増えており、有料化に好意的な声も聞こえる。県消費者団体連絡協議会長の羽田博子さんは「消費者が環境保全活動に参加していると実感できるよう、レジ袋の収益を地域の活動のために役立ててほしい。企業のイメージにとってもプラスになる」と県内での新たな取り組みの確立に期待を込める。
   
 


〒960-8648 福島県福島市柳町4の29
個人情報の取り扱いについてリンクの設定について著作権について

国内外のニュースは共同通信社の配信を受けています。

このサイトに記載された記事及び画像の無断転載を禁じます。copyright(c) THE FUKUSHIMA MINYU SHIMBUN