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 観光復活の兆し 
 
  高齢者に受ける工夫を

 大型連休直前の4月27日に三春の滝桜を見た。例年より遅れていた桜が見ごろで、平日にもかかわらず、県外からの観光バスが押し寄せ、土産物店も盛況だった。老木ゆえ、角度によって花付きが少々寂しい部分もあるが、周囲を圧する、その存在感には大いに感銘を受けた。わずか1本の桜が数十万人もの花見客を誘うのだから大変なものだ。
 滝桜に限らず、花見山も競馬場も、連休中は会津の鶴ケ城も震災前に比べればまだまだとはいえ、そこそこのにぎわいを取り戻したようだ。会津への修学旅行再開の動きも出始め、少しずつだが風評被害は薄れつつあるように感じられる。今後は大河ドラマ効果による上乗せも期待される。
 温泉旅館も連休中は県外客も多く、ほぼ満室だったようだ。でも今後についてはまだ不安が残る。旅行客に少しでも長く滞在してもらい、宿泊につなげる工夫が必要だ。滝桜を例に挙げれば、近隣のあぶくま洞や安達太良山、二本松観光などと組み合わせてうまくPRすることが鍵となる。
 全くの思い付きだが、そこに高齢者向けのアウトレットなどを組み合わせても面白い。定番のブランド店に限らず、気の利いたそば懐石や送料無料の県産品直売店などもそろえれば、今や消費の主役となったアクティブシニア層にも大いに受けるように思う。

けいざい散歩


2012年5月14日付
福島民友新聞に掲載

 

 

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