福島市出身の作曲家古関裕而と妻金子（きんこ）をモデルとしたＮＨＫ連続テレビ小説（朝ドラ）「エール」の放送が３０日から始まる。開始を前に、放送中の朝ドラ「スカーレット」でヒロインを演じる戸田恵梨香さんから、エールで古関をモデルにした主人公古山裕一を演じる窪田正孝さんへ、主役をバトンタッチする恒例のセレモニーが２４日、東京都渋谷区のＮＨＫ放送センターで開かれた。

　窪田さんは「作品を通して福島の素晴らしさを全国の皆さんに知っていただきたいですし、（古関の妻金子がモデルの）関内音との夫婦関係や裕一に関わる人たちとの人間模様も見どころです。幅広い世代の方に見ていただけたらうれしいです」とコメントした。

　セレモニーでは２人がプレゼントを交換。窪田さんは古関裕而が青春時代を過ごした川俣町産のシルクスカーフ、戸田さんは信楽焼の夫婦茶わんをそれぞれ贈った。スカーフを受け取った戸田さんは「温かみも感じますし、やはり産地の物はいいなと思います。身に着けて、一緒に生活したいと思います」とコメントした。スカーレットの最終回は２８日。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、報道陣には公開しなかった。