名歌手・伊藤久男「紹介パネル」登場 作曲家・古関裕而と親交

 
伊藤の功績を紹介するパネルを除幕した高松市長(左)と門馬実行委員長

 「エール」の放送開始を前に、本宮市出身で昭和歌謡の名歌手伊藤久男(1910~83年)の功績を発信するパネルが29日、同市のJR本宮駅前広場に設置された。福島市出身の作曲家古関裕而らと多くのヒット曲を世に送り出した郷土の偉人を紹介している。

 伊藤は古関らの紹介で帝国音楽大に進み、福島市出身の声楽家平間文寿に師事。32(昭和7)年、コロムビア歌手に応募し合格、デビューを果たした。

 古関作曲の「イヨマンテの夜」などを大ヒットさせたほか、古関と福島市出身の作詞家野村俊夫の3人で「コロムビア三羽ガラス」としても人気曲を送り出した。ドラマでは、伊藤をモデルにした佐藤久志役をミュージカル俳優の山崎育三郎さんが演じる。

 パネルは、2012年に建立された伊藤の曲が流れる胸像の後ろに、本宮市民有志による実行委員会が市と協力して設置。伊藤の写真とともに生い立ちや功績を紹介している。29日に現地で式典が行われ、門馬秋夫実行委員長や高松義行市長らが除幕した。

 同市では、花と歴史の郷「蛇の鼻」で4月1日~11月30日、白沢ふれあい文化ホールで5月23日~6月28日に伊藤の偉業を紹介する展示会が予定されている。