金子の好物「ちくわ」人気!出身豊橋名産、リオン・ドール販売

 
豊橋名産のちくわを販売するコーナー。県内でもひそかに人気となっている=会津若松市、リオン・ドール滝沢店

 福島市出身の作曲家古関裕而と妻金子(きんこ)がモデルのNHKの朝ドラ「エール」に登場する愛知県豊橋市名産の「ちくわ」が、県内でもひそかな人気となっている。リオン・ドールコーポレーション(会津若松市)が期間限定で設けた特設コーナーの売れ行きが好調で、取り扱いも当初の3店舗から現在は県内外の30店舗に拡大した。

 ちくわは、エソやグチなどの高級魚をふんだんに使った金子の古里豊橋市の名産品。朝ドラ放映をきっかけにリオン・ドールとヤマサちくわ(豊橋市)が連携して4月下旬、県内3店舗に期間限定のコーナーを設置した。

 売れ行きが良く5月には8店舗に拡大、好評だったことから取り扱い店舗をさらに拡大した。

 朝ドラにもたびたび登場するちくわは、実際の古関家の食卓でも活躍していたといい、古関夫妻の長男正裕さん(73)によると、ヤマサちくわの商品が金子さんのお気に入りだったという。

 豊橋市出身でヤマサちくわの「福島ちくわ大使」も務める中華料理店「石林」(福島市)のオーナーシェフ日々野恒夫さん(65)は「魚の風味がすごく、小さい頃からおやつで食べていた」とその魅力を語る。父親が同社で働いていた縁もあってエール放映をきっかけに大使に就任。今は店内でちくわを使った料理も提供しているという。

 リオン・ドールでの期間限定販売は6日まで。同社では、今後も放送期間中に月1回程度、販売コーナーを設ける予定で、「エールをきっかけに豊橋名産のちくわを身近に感じて、おいしさを知ってほしい」としている。次回は19日からの予定。