「古関裕而まちなか青春館」6月20日開所! 朝ドラ効果に期待

 
会場入り口に掲げる看板を見つめ、待ちに待ったオープンに期待を込める中野さん=4日

 朝ドラ「エール」にちなみ企画され、2カ月超にわたり開所が延期されていた「古関裕而まちなか青春館」が20日、福島市の県庁通りにあるNTT東日本福島支店大町ビル1階に開所する。"朝ドラ効果"を得られず気をもんでいた関係者は「練ってきた仕掛けが始められる」と期待を寄せる。

 青春館は、各商店街や福島商工会議所でつくる実行委員会の主催。主人公のモデルとなった古関裕而が作曲家として上京する前に過ごした「福島での青春時代」をテーマに古関の写真や資料、ゆかりの品々、パネルなどを展示する。当初は4月初旬の開館予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響で何度も開所が延期された。

 施設は観光客の街なか周遊の拠点にもなる。感染症対策を講じながら今秋まで開設され「古関裕而のまち・ふくしま」をPRする。実行委員長の県庁通り商店街振興組合理事長の中野義久さん(41)=文化堂社長=は「観光誘客のために進めてきたのに開催できずに苦しかった。街なかに活気をもたらし観光客が楽しめる拠点にする」と声を弾ませた。市が4月開所予定で企画した「エール展」も今月中に開所。同市大町の「チェンバおおまち」1階に朝ドラの撮影セットなどを展示する。