ちくわと相性バッチリ!絆の「米焼酎」 ヤマサちくわ製造依頼

 
限定販売されている米焼酎「めごねっか はなたれ」と豊橋名産のちくわ

 福島市出身の作曲家古関裕而と愛知県豊橋市出身の妻金子(きんこ)がモデルのNHK連続テレビ小説「エール」の放送をきっかけに、福島と豊橋の交流が活発化している。米焼酎製造・販売のねっか(只見町)は、同社と交流のあるヤマサちくわ(豊橋市)から依頼を受け、蒸留で最初に滴り落ちる最良の部分「初垂(はなた)れ」だけを使った特別な米焼酎「めごねっか はなたれ」を製造した。

 今月上旬からオンラインショップを通じて数量限定販売している。初垂れの商品づくりはねっかとして初の取り組み。原料は酒造好適米だけでなく、約7割にもち米を使用した。アルコール度数44%で、しっかりとした甘みや華やかな香りが味わえる。両社の交流は昨秋に始まった。ねっかが大賞に輝いた復興庁の「新しい東北」復興ビジネスコンテストで審査員を務めた料理研究家が橋渡し役となり、米焼酎と相性の良い豊橋名産のちくわを手掛けるヤマサちくわを紹介。商品づくりなど互いの姿勢に共感、ヤマサちくわがプライベートブランド(PB)商品として米焼酎の製造を提案した。

 ラベルは豊橋市の画家石松チ明さんがデザインし、ちくわを持った少女がグラスに入った焼酎を父親と分け合う姿が描かれている。ねっか代表社員の脇坂斉弘さん(45)は「食だけでなく、地域同士のつながりを深くしたい」と力を込めた。

 新商品は4合瓶(720ミリリットル)で4290円(税込み)。限定販売する400本のうち、約200本が残っており、オンラインショップ「美酒蔵はなたれ屋」で購入できる。問い合わせは、はなたれ屋(電話0532・54・3371)へ。