福島アピール期待!徐々に朝ドラ効果 ロケ地にファンや新商品
福島市出身の作曲家古関裕而がモデルの朝ドラ「エール」は26日の放送で本編が一時休止し、来週から第1回に戻って再放送される。物語の舞台の福島市は、首都圏などとの往来自粛が解かれたことで観光客が増加。物語は少し足踏みするが、関係者は念願の"朝ドラ効果"の訪れを実感し、福島アピールに期待を寄せる。
「朝ドラと同じだ」「主題歌が聞こえてきそう」。主人公・裕一(窪田正孝さん)と妻の音(二階堂ふみさん)が登場するタイトルバックのロケ地となった同市荒井の「水林自然林」はファンが足を運ぶ「聖地」だ。撮影スポットは隣接する「四季の里」内のバラ園のすぐ近く。木漏れ日が差し込み小川も流れるロケ地で、観光客がドラマに思いをはせる。
今月再開した古関裕而記念館の入館者数は昨年同期比で約1.3倍。19日以降、エールにちなんだ展示が2カ所で始まり、古関にちなんだ土産物も注目されるなどエール効果が顕著だ。
「福島りょうぜん漬」で知られる森藤食品工業(福島市)は17日から新商品「福島のつけもの便り」を販売している。本県の郷土料理「いか人参(にんじん)」と人気商品の「とうちゃん漬」の詰め合わせは、古関夫婦や花見山、吾妻山をあしらったデザインも目を引く。
「エールには期待しかない」。同社統括本部長の森藤洋紀さん(42)はコロナ禍からの脱却にエールは欠かせないと考える。再放送で福島編が再登場するため「本県の魅力がより全国に伝わる。新商品が福島土産として役立てばうれしい」と笑顔をみせた。
新商品は890円。本店(同市大波)と福島丸子店で販売。問い合わせは同社(電話0120・722・345)へ。
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