「ふみの日」...手紙で家族にエール 古関裕而・金子夫妻の文通

 
心を込めて書いた手紙を投函する参加者

 朝ドラ「エール」のモデル、古関裕而、金子(きんこ)夫妻が文通で愛を育んだことにちなみ、「ふみの日」の23日、福島市の有志が「ふみの日イベント」を実施。参加者が家族ら宛てに"エール"を込めた手紙を書き、同市大町の古関の生家跡近くにある郵便ポストに投函(とうかん)した。

 古関夫妻の交際は1930(昭和5)年、古関の国際作曲コンクールでの活躍を報じた新聞を読んだ金子の熱烈なファンレターがきっかけ。遠距離恋愛に発展し、文通期間約3カ月で結婚した。同日が金子の命日でもあり、古関夫妻のように手紙で思いを伝えようと企画した。

 手紙のテーマは「エール」(応援)。参加者は市内の文房具店で手紙を書き、生家跡近くの郵便ポストに投函した。

 参加した福島商工会議所青年部会長の渡辺啓道さんは「改めて相手を思って手紙を書く大切さを感じた」と語った。