『朝ドラ喫茶店』再現へ!バンブーの内装 福島・古関記念館脇

 

 福島市は、朝ドラ「エール」の効果で来館者数が増加している古関裕而記念館の受け入れ態勢強化のため、同記念館脇に空調設備を備えた仮設の建物(ユニットハウス)を設置する。内部にはドラマに登場する喫茶店「バンブー」をイメージしたセットを再現し朝ドラの雰囲気が体感できるよう趣向を凝らす。新型コロナウイルス感染症の「3密」防止の効果も期待しており、8月中のオープンを目指す。

 31日開会の市議会緊急会議に提案する補正予算案に事業費1700万円を計上した。バンブーは「エール」の劇中で、主人公・裕一(窪田正孝さん)宅近くで営業している喫茶店。野間口徹さんと仲里依紗さんが演じる個性的な経営者夫婦や、「竹」(バンブー)に凝った内装が話題だ。

 約80平方メートルのユニットハウスの中には、バンブーのカウンター周辺を再現する予定。残りのスペースには、机や椅子を置いて休憩所として使う。入場は定員20人程度に絞る。

 「エール」を巡っては、市内のチェンバおおまちで開かれている「エール展」で、主人公の実家の呉服店「喜多一」の玄関を再現したセットが展示されている。展示会終了後の12月には、このセットも古関裕而記念館に移設される。

 同記念館の来館者数は23~26日の4連休で一気に増加。24日は過去最高の512人が来館し最大2時間待ちとなった。27日の記者会見で木幡浩市長は「感染防止対策と受け入れ態勢強化の両立を目指す」と語った。