福島と愛知の空結ぶ 福島空港、感染拡大後初チャーター便運航へ

 

 県は28日、福島空港と中部国際空港(愛知県常滑市)を結ぶチャーター便が10月28日~11月3日に6便運航すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大後、福島空港発着のチャーター便は初めて。県は「福島の魅力を存分にPRし、新型コロナで落ち込んだ利用実績の回復につなげたい」(空港交流課)としている。

 県によると、両空港を結ぶチャーター便の運航も初めて。朝ドラ「エール」のモデルとなった古関裕而の妻金子(きんこ)が愛知県出身で、放送を機に本県との交流が深まっていることから、福島空港の利用実績が豊富なフジドリームエアラインズ(静岡市)と県が共同企画した。

 福島空港の利用者数はコロナ禍で減少が続き、5月は1389人(前年同月比94.3%減)で月別の最低を更新した。6月は2452人(同89.9%減)と若干持ち直しており、県は今後、チャーター便の誘致を本格化して実績回復を加速させたい考えだ。今回の運航では最大480人程度の福島空港の利用が見込まれるという。

 チャーター便の日程は〈1〉10月28~30日〈2〉同29~31日〈3〉11月1~3日で、いずれも往路・中部国際―福島、復路・福島―中部国際。エール効果で注目が高まっている古関裕而記念館(福島市)や、秋の紅葉が楽しめる須賀川牡丹園(須賀川市)などを巡る。問い合わせはエイチ・アイ・エス栄本店(電話052・259・3330)へ。