福島市の和風イタリアンレストラン「益蔵」は、朝ドラ「エール」にちなんだ「ＭＡＳＵＺＯエールセット」を完成させた。開発に関わった埼玉県出身で福島市在住の三廻部（みくるべ）麻衣さん（３９）は「曲が始まるようなワクワク感を表すことができた」と話している。

　市は、新型コロナウイルス感染症で仕事量に影響が出ているフリーランスの力を借り、市内事業者に「エール」にちなんだ商品を開発してもらう事業を展開している。三廻部さんはこの事業で、商品開発に携わった。

　エールセットは元々あったメニューをアレンジして開発。５種類あるメイン料理のうち、和風カルボナーラは古関裕而の妻金子（きんこ）の出身地にちなみ愛知県豊橋市産の八丁みそを使用、川俣シャモと飯坂温泉卵も使った。プレート盛りは音符の形にしたクラッカーがアクセントになっている。

　同店の大沢益三社長は「県外目線で新しい風を入れてもらった」と手応えを感じている。エールセットは１５８０円からで、ランチタイム限定で提供している。問い合わせは同店（電話０２４・５２５・８０７０）へ。