手作り豊橋ちくわ、本場の味に舌鼓 朝ドラ縁、福島で体験交流

 
ちくわ焼き体験会で、炭火でちくわを香ばしく焼き上げる参加者=30日午後、福島市・中国四川料理石林

 NHK朝ドラ「エール」に登場する愛知県豊橋市の名物ちくわを味わうイベントが30日、福島市の中国四川料理「石林」で開かれ、参加者が朝ドラ放映を契機とした福島と豊橋の交流促進に向けて親睦を深めた。

 エールは福島市出身の作曲家古関裕而と豊橋市出身の妻金子(きんこ)がモデル。ドラマの中で出演者が豊橋ちくわを食べるシーンが描かれ、ひそかに話題となった。

 イベントはちくわを製造販売するヤマサちくわ(豊橋市)と、父が同社で働いていた石林オーナーシェフ日比野恒夫さんが中心となって企画。参加者約30人が竹の棒に巻き付けられた魚のすり身を焼く作業を体験、本場の味に舌鼓を打った。

 会場では同社の佐藤元英社長が職人としてちくわの焼き方を指導した。豊橋市の地域性や朝ドラ放映の効果なども紹介し「東京などの都会を介さなくても、地方と地方が結び付き、新しい価値を生むことができる。その一つが福島と豊橋になれば」と期待した。