朝ドラ・エール新キャスト9人発表 俳優・吉岡秀隆さんら登場

 

 NHKは12日、朝ドラ「エール」に登場する新たな出演者9人を発表した。戦中や戦後を舞台に主人公・裕一(窪田正孝さん)の音楽人生に関わっていく重要な役どころだ。このうち、原爆投下後の長崎で献身的に被爆者治療に当たり、「長崎の鐘」の著書でも知られる故永井隆医学博士をモデルにした医師役を吉岡秀隆さんが務める。

 古関メロディーの代表曲「長崎の鐘」は、永井博士の著書に感動したサトウハチローが作詞し、古関が作曲して大ヒットした。朝ドラ初出演の吉岡さんは、永井博士について「あまりにも偉大な方で無心で演じるしかありませんが、こんな偉大な方が長崎にいらっしゃったということをまずは今の長崎の方たちにしっかり届けたい」とコメントした。

 裕一とラジオドラマなどでヒット作を生み出す劇作家・作詞家役を北村有起哉さん、「栄冠は君に輝く」の誕生に関わる従軍記者役を片桐仁さんが務める。北村さんは窪田さんとの共演に「いつも嫌な役でいじわるばかりしてたのですが、今回やっと仲のいい役なのでうれしく思っております(少しの寂しさもありますが...)」とコメントした。

 このほか裕一の娘・華役に古川琴音さん、吉岡さん演じる医師の妹役に中村ゆりさん、戦後に甲子園を目指す球児役に伊藤あさひさん、放送局局員役に持田将史さんと板垣瑞生さん、裕一が戦地でつくる楽団メンバーの1等兵役に萩原利久さんが名を連ねた。

 窪田さんは「『エール』をまた存分に楽しんでもらえたらうれしい」とコメントを寄せている。