「エールポスト」福島で除幕!生家跡そばに新たな観光スポット

 
古関裕而をテーマにした「エールポスト」に手紙を投函する市民

 NHK朝ドラ「エール」のモデルとなった福島市出身の作曲家古関裕而にちなみ、同市大町の生家跡そばの郵便ポスト(チェンバおおまち北側)が「エールポスト」に刷新され、14日、除幕された。音符やピアノなど古関をテーマにしたデザインに加え、来年8月末までに投函(とうかん)された郵便物には、古関をモチーフにした特別消印が押されることから、新たな観光スポットとして期待される。

 古関と妻の金子(きんこ)は、3カ月間で百数十通の文通を交わした末に結婚したというエピソードがある。今回の取り組みは、「頑張っている人への応援の手紙」や「応援してくれる人への感謝の手紙」などを投函し、古関の業績に思いをはせようと、福島市商店街連合会などでつくる実行委員会が企画した。

 除幕式では小河日出男実行委員長が「『福島からエールを送るスポット』に育て、中心市街地の回遊に生かす」とあいさつ。取り組みに参加、協力する団体を代表して紺野喜代志副市長、古屋正昭日本郵便東北支社長、後藤忠久福島商工会議所副会頭、中川俊哉福島民友新聞社社長が「コロナ禍の中、励まし合う社会をつくることが重要」などと、取り組みにエールを送った。

 除幕後には、市民らがエールポストに次々と手紙を投函した。東京の友人に手紙を出した同市の本間梨華さん(34)は「古関夫妻のように、手紙を通じた良縁に巡り合えたらすてき」と語った。同市の蛭川トキさん(82)は「遠方の友達に手紙を出した。返事が来るのが楽しみだ」と笑顔を見せた。

 19日にイベント

 エールポスト実行委員会は19日午前10時から、チェンバおおまちで「エールポストから家族・友人に手紙を送ろう」を開く。手紙を投函した参加者には記念品が贈られる。参加無料。特別ゲストのハローキティが午前11時と午後2時に登場する。人数限定で記念写真が撮影できる(要予約、先着順、各10組限定)。問い合わせ、申し込みは福島民友新聞社事業局(電話024・523・1334)へ。