志村けんさん『最後の出演』 朝ドラ・エール、存在感ある演技
3月に新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなった志村けんさんが1日、NHK朝ドラ「エール」第79話に作曲界の重鎮・小山田耕三役で登場した。放送後の番組公式ツイッターでは「裕一が幼き頃から憧れ続けた偉大な作曲家・小山田を演じた志村さん。この日が最後の登場となりました」とつづり、最後の出演回となったことが発表された。
志村さんは「エール」が初のドラマ出演で、主人公・古山裕一(窪田正孝さん)に大きな影響を与える役どころだった。
この日の出演シーンは3月上旬に収録された。冒頭から登場し、戦意高揚のため軍人らを慰問する音楽挺身(ていしん)隊に新たに参加した人の名簿に目を落とし、裕一の妻音の名前を見つけた。短い出番だったが、存在感のある演技を見せた。
NHKによると、志村さんの登場は最後となったが、劇中では本人不在のまま最終週まで何らかの形で「小山田」が登場する。当初は裕一の才能を一番理解していた人物として描く予定だったという。現状の小山田は一癖ある役回りだが「裕一との関係性に決着をつける」(NHKドラマ・ガイド エールパート2)方向性という。
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