「福島との絆これからも」豊橋の中林さん『音』なりきり地元PR

 
「豊橋の二階堂ふみ」として注目を集める中林さん=福島市

 「豊橋と福島の縁をつないでいく」と語るのは、NHK朝ドラ「エール」のモデルとなった古関裕而の妻金子の出身地・愛知県豊橋市の居酒屋「百万石」おかみの中林衣梨(えり)さん(40)。ヒロイン・音を演じる二階堂ふみさんにあやかって「豊橋の二階堂ふみ」と名乗り、豊橋をPRしている。

 中林さんは豊橋商工会議所青年部メンバーで、福島商議所青年部と連携して誘致活動に注力してきた。地元を盛り上げる活動の一環で「豊橋の二階堂ふみ」を名乗る企画を考え、人気を集める。

 活動はユニークだ。二階堂さんと同じポーズの写真を会員制交流サイト(SNS)で発信したり、「エール」のタイトルバック映像が撮影された市内の伊古部海岸で撮影した写真をブロマイドとして配っている。

 劇中の衣装に似たワンピースをプレゼントされたがウエストが入らずダイエットで危機を乗り越えたというエピソードも。今はそのワンピース姿がシンボルとなり、広く認知されている。

 「エール」の放送は27日に終了。中林さんは「これからが正念場。全国に豊橋をPRし、豊橋と福島の絆を深める活動も展開したい」と意気込む。劇中のセリフを引用して「やらずに後悔するよりやって後悔したほうがいい」と笑顔をみせた。