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06.04.22
ユビソヤナギ“春の装い”
小さな花を付けるユビソヤナギの雄花穂。花粉を支える花糸(かし)が1本に見えるのが特徴=只見町、黒谷川沿い
絶滅危惧種、雪解け進む川沿いに群落
 この冬、例年にない豪雪に悩まされた只見町。いまだ残雪は多く、桜のつぼみは堅い。しかし、雪解けの進む伊南川から支流にかけてはユビソヤナギの群落が小さな花を付け、動きだしたばかりの昆虫を誘っている。

 只見町でユビソヤナギの国内最大規模の群落が見つかったのが2年前。これまで国内4カ所でしか確認されておらず、環境省のレッドデータブックでは緊急度が2番目に高い「絶滅危惧(きぐ)TB類」に挙げられる。

 ユビソヤナギは、ほかのヤナギと同様に雄木と雌木に分かれ、花粉を付けたミツバチなどが結実の仲立ちをする。小さな花穂(かすい)にはみつが多く、メジロも訪れるという。(写真と文=矢内靖史カメラマン)
 


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