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ふくしま虫の目探検隊
07.09.20
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オンブバッタ

草むらに隠れるオンブバッタ。体長は雄25ミリ、雌42ミリほど。環境によっては褐色の個体もいる=双葉町

背中にしがみつくのは雄
 草むらに分け入ると足元からさまざまなバッタが飛び出してくる。オンブバッタは、人家周辺でもよく見られる身近なバッタ。小さなバッタを背負う姿はほほ笑ましく、子どもから大人まで親しまれている。

 頭がとがった姿は、ショウリョウバッタに似ているが、ずっと小さい。羽はあるものの飛ぶことができないので、小さな子どもにも容易に捕まえられる。

 子どもをおんぶする母親と勘違いされることもあるが、雌に乗っているのは雄。雄が雌を独占するために背中にしがみついているのだ。子どもたちに追い掛け回されても、小さな雄は雌にしがみついて、決して離そうとしない。

(写真と文・矢内靖史カメラマン)
 

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