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ふくしま虫の目探検隊
08.01.10
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コキクガシラコウモリ

洞穴で冬眠するコキクガシラコウモリ。頭胴長は4センチほど。近年、洞穴の崩落や人為的影響により生息環境は決して恵まれていない=福島市飯坂町

暗闇でひっそり春を待つ
 日光の届かない暗闇の中、岩肌にぶら下がり冬眠するコウモリ。かつて、採石のために掘られた福島市飯坂町の洞穴に入ると、意外に暖かい。コウモリたちは体温を低下させ、餌となる虫が活発に動きだす春をひっそりと待っている。

 福島大の木村吉幸教授(動物生態学)によると、県内で確認されたコウモリは15種。洞穴性のキクガシラコウモリやコキクガシラコウモリは、顔の中心にある鼻葉(びよう)が特徴。ここから超音波を出し、餌や障害物を確認する。

 県内にはコウモリの研究者が少なく、調査のための許可申請が複雑なことから、その生態はまだまだ謎が多いという。

(写真と文・矢内靖史カメラマン)
 

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